前回の記事で記載した放課後の過ごし方ですが、我が家は放課後デイサービスとキッズクラブを併用しています。
利用スケジュールとしては
月水金が放課後デイサービスで
火木がキッズクラブです。
放課後デイサービスの詳細はまた次回の記事で記載しますが、放課後デイサービスは発達障害や知的障害、身体障害など、集団生活で何かしらの支援が必要な子が利用する放課後の居場所です。
つまり障害のある児童に合わせた活動や環境が整えられています。
(利用方法は別記事の放課後デイサービスを参照)
しかし、キッズクラブは
保護者が労働等により昼間家庭にいない小学校に就学している児童に対し、授業の終了後等に小学校の余裕教室や児童館等を利用して適切な遊び及び生活の場を与えて、その健全な育成を図るもの(放課後児童健全育成事業(放課後児童クラブ)|こども家庭庁参照)
とされていますので、障害や特性に関わらず、様々な児童が利用します。
キッズクラブの一日の流れ
放課後の平日利用と長期休みの1日利用でタイムスケジュールが違いますが、
平日の利用は
放課後:順次キッズクラブまで徒歩で移動(徒歩1分)
↓
宿題タイム(30分)
↓
外遊びまたは中遊び(指導員に見守られながら各々好きな活動を行う。1時間)
↓
おやつ(30分)
↓
中遊び(30分)
↓
順次お迎え
といった流れです。
自由時間が多いですね。
遊びの時間は、季節によってはクリスマス会などのイベントもあって、
子供たちが楽しめるよう指導員の方々が工夫してくださっています。
利用者の構成
小学校1年生~3年生が主なのですが、小学4,5年生も数人利用しています。
高学年になると一人でお留守番が出来たり習い事で忙しかったりと、キッズクラブを利用する人数は減る傾向にあります。
都会には学童保育入れない問題があり、学年が上がると利用出来なくなってしまうことが理由として考えられますが、
田舎は少子高齢化なので、基本的に就労しているなどの条件を満たしていれば、キッズクラブには入ることが可能です。
田舎でも共働きが増えていますが、
キッズクラブの入りやすさは都会と比べると全然マシみたいです
トラブルはあるのか?その理由
トラブルは学校、放課後デイサービスと比べるとやはり多いです。
その理由として
・他学年の子と関わる機会が多い
・指導員の人数配置が少ない
・自由時間が多い
この3点が挙げられると思います。
他学年の子と関わる機会が多い
利用者の構成でも述べたように、小学1年生~5年生と幅広い学年が一斉に同じ空間で過ごしているので、どうしても理解の差やコミュニケーションの差が生まれてしまいます。
また、力の差もありますので、同じ遊びを行う際にも不公平さが生まれてしまい、トラブルになりやすいです。
どちらかのレベルに合わせると、どちらかがついて行けない
という問題が生まれてしまいますもんね
指導員の人数配置が少ない
これはキッズクラブによるとは思いますが、
配置基準上1クラス(40人以下)に対し指導員は2人以上配置となっています。
つまり1人で20人以上の子供も見る必要があるのです。
息子が利用しているキッズクラブは子供10人に対して指導員1人という体制が多いですが、
それでも10人同じ活動を行うわけではないので、やはり目が離れてしまう時間が多くはなってしまいます。
自由時間が多い
小学校と違って授業があるというわけではないので、どうしても自由時間、自由遊びが多くなってしまいます。
先ほども述べたように目が離れてしまう時間が多くなってしまうので、
指導員が見ていない瞬間にけんかが起きたり、事故が起きたりといったことはどうしても発生します。
実際に起きたトラブル
息子の実際に起きたトラブルとしては
①おもちゃの取り合い
これが一番多いです。
息子の特性上、自分の気持ちを言語化するのが苦手で、上手にお友達と交渉したりが難しい時があります。
また、トラブルが起きた際にも、起こった出来事をうまく説明できないので、現場を見ていなかった人に事実が伝わりにくいことも多々あります。
他害はないのですが、自分の気持ちを表出する方法が「泣く、怒る」なので、子供同士で解決するのが難しく、結果大きなけんかになった時に指導員が入って解決という流れになります。
②空気が読めなく和を乱す
注意散漫になりやすいので、一斉指示の際聞いていない、自分のやりたいことを優先してしまいます。
しかも小学校と違ってざわざわした中での指示になってしまうので、本人に重要なことだと伝わりづらく、結果1人だけ違う行動をしてしまうことが見受けられました。
行った対策
まず、小学校に入学する前にキッズクラブの説明会があり、その際に個人面談を受け付けていたので、
その面談で息子の特性をお伝えしました。
息子だけでなく、集団生活に不安がある他の子も何人か面談を申し込んでいました。
しかし、面談でお伝えしたことがどの程度集団生活に影響するのかは、指導員さんも親もわかりませんし、入ったときのキッズクラブの雰囲気によっても違います。
実際、入所後2ヶ月くらいで、上記のトラブルが発生したため、
再度対策を含めた息子の特性をキッズクラブ側にお伝えしました。
他の指導員さんにも共有していただけるように
紙面で共有しました。
この紙面で再度お伝えしたことはかなり効果があったようで、
しばらくはトラブルの報告が続きましたが、指導員さん全員が特性と対策を理解された頃には、
トラブルの報告もほとんどなくなっていました。
トラブルがあっても対策してくださったことの報告といった形です。
現在の息子の様子
現在、放課後デイサービスとキッズクラブを併用していますが、本人はキッズクラブの方が楽しいと言っています。
それは、保育園からの仲の良い子がたくさんいるからでもあり、自由な時間が長いというからでもあり、理由は様々です。
確かに、放課後デイサービスは管理してくださる側面が多いので親としたはかなり安心ですが、
息子としては遊ぶところというよりは、学校や塾といった感じ方をしているのだと思います。
キッズクラブでは自由な分、テンションが上がりやすく、指導員さんにはご配慮いただく面が多く心苦しいですが、とても親身に関わってくださって息子はキッズクラブが大好きです。
今後の方針
キッズクラブという定型発達の子の集団生活を行いつつ、放課後デイサービスで困りごとを減らす訓練をする。
放課後デイサービスの先生とも話しましたが、今の息子には、このようなペースで集団生活を学んでいくのが、息子の希望も叶えつつ成長につながる形なのではないかと思います。
段々と集団生活でのルールや空気がわかるようになるといいな
コメント